JavaOne2008雑感
最後は日本の皆さんと蟹を食べにいって満腹です。
Hudsonのid:kkawaさんや、Java書籍の翻訳で有名な柴田さん、丸山先生などと少しですがお話しました。
で、本題。
全てのイベントを終えての雑感です。
JavaOne2008では主だった技術的なテーマがなかったように思います。
あえていうならば、JavaFXだったのかも。ただしRIAではかなり遅れをとっていると
少なくとも自分は思っているので今のところ興味なしです。
JavaOne2008を通じて、幾つかのキーポイントを感じました。
ひとつ。
SOAに対する解を求めている人は非常に多い。これは結構意外でした。
いまだにSOAというキーワード(Buzzワード?)に対してこれほどまでに反応するひとが
多いので若干びっくりです。
それはなぜかというと、おそらく今までのSOAPベースのWebサービスをベースとした
SOAを捨て去れる可能性が出てきたからだと分析します。
そう、RESTful Webサービスです。RESTを使ったWebサービスでのSOAは潜在的なニーズとしても高そうです。
RESTful Webサービスの具体的な実例も聞けてその点は非常に満足しています。
というわけで引き続きRESTベースのサービスをどうやって簡単に作るのか、注目です。
ふたつ。
JavaEEに対しての開発者の期待は薄れてきている点。これはかなり明確に現れていたと感じます。
JSF2.0/JPA2.0などのプレゼンテーションに対してはあまり納得感のあるものではなさそうだし、
私が出たServlet3.0もまだ決定事項ではないというような説明が何度も出てきて
若干のいらいら感がありました。
そんな中でJavaEEのSpecの一部として出したWebBeansは受け入れられるかどうかは意見がやや別れそうです。
一方で今回は出ませんでしたがSpringSourceのAPサーバはそれとは真逆の方向に行ってますね。
実際会場でもJBossの人とSpringSourceの人(というかRod Johnson)が議論しあう場面が
見られたそうです。たしかWebBeansはJavaEE6のProfilesのどのレベルに入るのか、みたいな話だったと
聞いています。JBoss側ではProfiles A(Servletレベル)だと言い、Spring側はそれはないだろ!って話だったと記憶してます。
SpringはJavaEE6のProfilesに従う形とは言いつつも、TomcatをベースとしたSpringのポートフォリオで
今までのJavaEEを捨て去ろうとしているようにも見えます(言い方はわるいけど^^;)。
JBossとSpringSourceは対立はそのままJavaEEの未来がどちらになるのかというカタチに投影できそうです。
みっつめ。
そんな中で今年よく聞かれる話としてはモジュラリティの話でした
Java7で入るmodule構文とOSGiの話がその中心でした。
OSGi、なんか流行ってるんでしょうか?結構なセッションでOSGiサポートとかそういう話が
聞こえてきたので少しびっくりしました。
よっつめ。
JavaSEはひそかにあつかったです。特にClosure。
でもまだはいるかどうかわからないので、確定してないんだよねえ。そこだけが残念。
おいらはMultiCatchとrethrowがお気に入り^^
アノテーション拡張は、、、、勘弁してくださいって感じ。
Genericsも拡張されてたけど、そのあたりももっとベストプラクティスみたいなのが
溜まってこないと使いこなせないなあとか思ってるんだけど^^;
ひとまず全体通して、自分にとって得るものがあったのでよかったです。
今後に生かしていけるようまたがんばります。
あえてひとつ言うならば、全体的にJavaOneに対しての熱狂みたいなものは
少し欠けてたかもしれないっすね。それだけJavaがメジャーになったという証なのかもしれないけど。
唯一Guiceのセッションだけは熱狂というか気楽な楽しさみたいなものがあったような気がします。
ちょっとだけポジティブな発言
JavaOneを通じて、少しだけわかったことがある。
日本の技術者レベルは低くないどころか非常に先進的で高いです。
世界レベルがーーー、とか全然気にしなくていいよ。君らが世界上位レベルくらいの気持ちでええと思う。
自信もっていいと思うな。ただし技術者の数の問題ってのは物理的にあるかもしれないけどね。
大量にあるレベルの技術者を準備してみたいなのをって言われると明確にきついとはおもう。
正直言って、技術だけのセッションで言えば日本のセッションのほうがJavaOneのものを
超えてものもあるかもしれないと感じた。
おいらが聞いたいくつかのセッションは1年くらい前に日本で似たようなセッションがあったような気がする。
だから、その技術力をベースにきちんと自分のお客さまを幸せにしていくことだけ考えればいいと思う。
貪欲に、忠実に、徹底して。
いずれ、大きな流れとして日本のSIも海外の仕事をしなくてはいけない時が来るかもしれないけど、
それまでにきちんとアプリケーションを作り上げていく力があれば何の問題もないと思う。
あと、日本の人は英語がしゃべれないと思ってるだけじゃないかなあ。
こんなこと言う資格は自分にないと思うけど、おいらの適当英語でも意外と大丈夫なんだから:P
と、なにやら上から目線めかもしれないことを言ってみたw
すんませんw
むかし好きな歌にこんなのがありましたとさ。
むかし好きだったSpiral Lifeというバンドの歌でこんな歌詞があった。
「天才なんて誰にでもなれるからどうでもいい。目指せ怠惰No1!!」
幸か不幸か、間違いなく怠惰な方向ですwww
今日も徹夜。。。。。