選択できる自由

ソフトウェアの世界でも同じ。特に Java 関係の OSS では、似たようなプロダクトが乱立している。
OSS を選択するということは一つの投資なのではないだろうか。

ソフトウェアの世界に身を置く自分は、製造者であり消費者でもある複雑な立場なわけだが、
ここでは敢えて消費者の立場に割り切って考える。

選択した OSS が絶対に生き残り、普及するという保証は誰にもできないのだ(たとえ開発者でさえも)。
でも、そのプロダクトを選択した(投資した)人が多ければ多いほど、そのプロダクトは成長し利用者もリターンを得る。
投資したプロダクトからリターンを得たければ、さまざまな形でそのプロダクトに関わっていく(経営参画する)ことで、
自分の思う方向に変えることも可能だ。

共通していえるのは、製品やサービスの選択肢が広がったぶん、コンシューマもサプライヤを盲目的に信じるのではなく、
自分の目で見て、考えて選択しなければならない時代になった、ということなのだ。

これが果たして良いことなのか、悪いことなのかはわからない。それでも僕は選択できることの自由を歓迎したいと思う。

http://d.hatena.ne.jp/y-komori/20080228/1204214825


id:y-komoriさんがGoodなエントリを書いていたので便乗。

私もほぼ同じ意見を持っています。


盲目的で自分の眼を持っていないことが一番危ない、そう思いますよ、ホント。

誰かが言ったから、誰かが使っているから、ではなく自分で使えそうなのか?自分のチームで使えるのか?

長期的に安定していきそうなのか?がとても大事。

いくら良いOSSでも自分のチームの人が難しくて使えないんじゃあ話しにもなりません。

あとは小ささ・組み込みやすさ、ですかね。OSSはそれ単品で使うことは基本的に避けたほうが良いと思っています。

その上に自分達のアプリケーションフレームワークをのっけて使うのがリスク回避のためには重要です。

部品として小ささ・組み込みやすさがあるOSSはやっぱり使いやすいし、カスタマイズもしやすいです。

またそれだけでは情報の受け手なだけなので、んじゃあ自分のチームが使いやすいこれは皆にとって使いやすいのか?を検証して、

世の中に公開していくことも大事なんじゃないかなと。この部分は小森さんの意見に足したいところです。

(小森さんはもう既にUrumaで実践されているので、当たり前だと思っているのであえて書かなかったとおもいますが^^;)


OSSだけでなく商用ソフトウェアでもそういう眼を養って先行投資すること、そして情報発信することが重要です。

ウィキノミクスの中で、こういう人のことをProsumer(Producer + Consumer)と呼んでいます。

上のエントリでAIRSilverlightだったら自分はAIRを選ぶよ、というのも投資なのです。AIRマンセイ!というつもりはさらさらありませんけど。

良いProsumerになれるよう精進精進。



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