JavaEEの未来とJavaEE6


Rod JohnsonさんがJavaOneに先駆けて発表してたのでちら見してみた。

ポイントは以下のとおり


JavaEEプロファイル

プロファイルはJavaEEの多すぎる仕様を整理して、いくつかのグループにまとめたもの。

プロファイルA(Tomcatプロファイル):Servlet3.0/JSP2.2/EL1.2/JSTL1.2/JSR250

プロファイルB:プロファイルA+JTA1.1/EJB3.1/JPA2.0/JSF2.0/WebBeans1.0

プロファイルC:全仕様


APサーバベンダはこれらのセットからチョイスして実装すれば
はれてJavaEEサーバの標準準拠を名乗れるらしい。
APサーバもJavaEE仕様をすべて実装するのはコストが高すぎる&時間がかかりすぎるみたい。


JCP仕様に全部準拠するのはもう無理だし無駄です」というAPサーバベンダのあきらめにも
聞こえるけど、多分それでもあんまり問題ないんじゃないかと思う。




EJBは死すべし

Rodさん、相変わらずEJBに対しての憎しみは消えてないのねwwww
ここについてはあんま書くこともない。


OSGi

今後のAPサーバはOSGiをキーとして、
プロファイルごとに成り立つのが未来の姿とのこと。
まあAPサーバほとんど対応してるんじゃないかなあ。


■Rodさんの予想

Rodさんの予想は以下の6つ

  1. APサーバ間の激しい競争が再燃する
  2. 将来のAPサーバは軽量モジュールみたいになる
  3. APサーバは今後はJCP仕様を丸ごと実装したりとかあんまりしなくなる
  4. 市場はTomcatとWAS/WebLogicの二極化になる
  5. APサーバとEDBなんかのギャップは減っていく
  6. EJB死亡

なんとなくAPサーバネタが多いのは自分たちもプロファイルAとBで
SpringAPサーバ作るからってだけじゃねーかなと思う。
あとはAPサーバはWAS/WebLogic>追従を狙うJBoss>>GlassFishのように
説明しているけど、これってバイアスかかってんじゃないかなと思ったり。


あとは意外なのはJTAがあんまり重要視されていないのか
実装が複雑だからやりたくないのか。
Springは独自実装のトランザクションAPIもっているので、良いかもしれないけど。


若干JavaEE6に対してのあおりも入ってるというのが
読んでみての感想。正直言って、JavaEEのプロファイルAどころかプロファイルなんて
概念とかも理解されないで、普通に

Servlet+JSP+JTAJDBC(プラス必要ならJMS、JavaMail)

くらいでいいんじゃないかと思う。


あえて言うなら、JavaSEにプラスして必要なもんだけくっつけていくプロファイルが
ほしいですよ。