Kindle2


AmazonのKindle2が今月末にも発売される。
こういう書籍を電子データとして読むための専用端末は日本のような物理的な制限のきつい国でこそ
使えるものだと思うのに、なぜか日本ではさっぱり出る気配もない。


新聞や書籍は本当に物理的なスペースが厳しい日本(特に関東圏)では、あまり購入することが出来ない。
置く場所に非常に困る。かつ捨てるのも一苦労。今後はより大変になる一方だと思う。今はコンピュータとかテレビとかで
リサイクル料とられるが、今後は出版物もそうなるんじゃないかと。


ところで、書籍はその装重とかも重要なコンテンツの一部だと思うが、最も重要なのはその中身のデータ部分である。
そこだけを出来るだけ個人の物理的スペースを消費しない形式で欲しい。
例えば昔ながらであれば、文庫本が売れる理由はそこにあるだろう。コンパクトで携帯性に優れているから。その一点につきる。
特に日本の満員電車に乗る生活をしてれば、500pも600pもある本は持ち歩けない。文庫本がいいところである。


あとはコスト面でいえば、書籍へデータを印刷するコストも、電子データなら必要なくなる。なのでより安く購入可能になる。
書籍は書籍でニーズは常にあると思う。例えば、ファン必携の限定本とか。ただほとんどの場合、そういうニーズではなくて
コンテンツ部分にしか興味が無い(一度消費されて終わりなものがほとんど)。
例えばKindle2が書籍よりも携帯性・経済性に優れているなら、そちらのほうが合理的なのは道理かなと。


新聞も売れない、書籍も売れない世の中になってきてるのだから、
現在の新聞業界も出版業界も既存のフォーマットにこだわらず、自分達の持つコンテンツを出来るだけ
遠くに・経済的に・かつユーザの物理的なリソースを消費しない形式で届けるようになってほしい。
書籍はとても好きなんだけど、手元においておきたい本以外は、本当に電子データだけ購入したい。
なんなら頭にそのまま入れてほしいくらいである。


Kindle2が色々な日本市場の条件を満たしてくれるかはわからない。しかし、Amazonの良いチャレンジだと思う。
Kindle2が購入可能なUSの人たちがややうらやましい。