Java系OSSの衰退は本当か

先にも述べたがJavaのメンテナンス期間は3年と規定されてしまった。

これはOSS開発者としては苦しい制限である。というのはOSSの開発は基本的に仕事を持っている人が業務の合間に
生産するもので業務で開発するよりも、生産性は落ちる。

しかし、3年というのは長いようで短い、新しいバージョンがでてまずはそのバージョンについての学習が始まる、
その後開発を行ってリリースし、ようやく普及し始めるころに、もう次のJavaの新バージョンがリリースされるようなことになると
モチベーションもあがらない、仮に早期開発でリリースできたとしても業務で使用可能であるというような高品質なプロダクトとは
言いがたい。また現在のOSS導入基準のひとつに十分な採用実績というのがあるがこれは到底満たせそうにない。

http://d.hatena.ne.jp/kensir0u/20081023/1224778946


毎回Sunがかなりダイナミックに変更してくれば苦しいでしょうが、
いまのところそうでもない(偶数は比較的安定、奇数は大きな変更)ので、そこについてはあまり心配することも
ないのじゃないかと思います。また、ユーザも最新版にすぐに飛びつくわけじゃないので
JavaSE for Businessは今後かなりの部分の企業がサポートとして取り入れるんじゃないかと。
特に既存資産でうまくうごいているシステムであれば、そこを移行するリスクよりサポート買って済ませるほうが
好まれるんじゃないかと思います。値段次第だけど。

とりあえず、IT業界(Java)が徐々に無償から有償の流れになりつつあります。

http://d.hatena.ne.jp/kensir0u/20081023/1224778946


Java系では最近OSS界隈でも有償化の流れは少し見えますね。特にSpring界隈で。
OSSとビジネスについての関係はEric Sink on the Business of Softwareでも語られていますが、
まさにOSSでより良いビジネスを成立させていく方法をグローバルでは模索しているのは確かでしょう。
その結果として、OSSの部分を維持しつつ、今までより付加価値が付く・継続性が確保されるなどの
効果があるなら、一部有償にするくらいならそれは喜ぶべきことなんじゃないかと思います。


というわけで衰退って感じじゃないかなと。OSSを継続的にやっていくために、どのようにすれば
ビジネスを巻き込んでやっていけるかという観点を色々模索してるところじゃないかと思います。



Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方